日本人の英語の発音を良くするコツ|ネイティブみたいに話せる!

海外の人と英語で話しているときに、うまく伝わらなかったという経験はありませんか?誤った発音をしていると、違った意味で伝わってしまう場合もあります。英語でスムーズに会話するためには正しい発音の習得が必要不可欠なのです。今回は、英語の発音をネイティブ並みに良くするコツをご紹介します。

英語の発音を良くするコツ

||目次||

1. 日本人の英語の発音が悪い理由とは?

2. 日本人が苦手な発音はこの4つ!

3. 英語の発音を良くするコツとは?

4. ネイティブの正しい発音を真似ることがポイント

 

日本人の英語の発音が悪い理由とは?


日本には「コーヒー」や「チョコレート」などカタカナ英語があふれていますが、これも日本人の英語の発音が悪い理由の1つとされています。カタカナ英語は、そのままネイティブに話しても伝わりません。では、日本人はなぜ英語の発音が苦手なのでしょうか。まずは、その理由から見てみましょう。
 

英語には日本語にない音が存在する


日本語は全部で50音しかないため、英語を話すには日本語に存在しない音を発音しなければなりません。日本人が最も苦手とする「R」や「L」がこれに当たります。同じように、軽く下唇を噛むように発する「V」の音も日本語には存在しない音です。

 

英語には抑揚が多い


また、あまりアクセントや抑揚がないのも日本語の特徴です。単語も文章も、強弱やイントネーションをつけずに話してもほとんど問題ありません。一方、英語はアクセントの位置が重要で、単語は必ずアクセントの位置が決まっています。それが英語のイントネーション(抑揚)につながっています。日本人は英語も日本語のように平坦に話してしまうため、ネイティブに伝わりにくくなるのです。

 

普段使わない筋肉を使う


日本語とは異なり、英語の発音では軟口蓋(上あごの奥のほう)や舌など口の奥深くの筋肉を使っています。そのため、日常的に英語を使わない人がいきなりネイティブと同じ口の動かし方をするのは難しいのです。正しい発音を習得するには筋トレと同じようにトレーニングが必要です。

 

日本人が苦手な発音はこの4つ!


英語には、日本人が特に苦手とする4つの発音があります。これらの発音を間違えると単語の意味が変化し、場合によっては大きなトラブルを引き起こすおそれがあるため、注意が必要です。
 

「R」


日本人が最も苦手とするものが、「R」と「L」の違いだと言われています。「Rice」(米)と「Lice」(シラミ)はどちらも「ライス」ですが、2つの単語の意味は全く異なります。舌を内側に丸め込んで発する「R」の音は日本人にとって難しく、比較的簡単に習得できる「L」の発音と混同しがちなのです。

「R」を正しく発音できない日本人がやりがちなもう1つのミスが、「Rub」(こする)と「Love」(愛)を混同してしまうことです。留学先で恋人ができたとき、間違っても「I rub you」(私はあなたをこすります)と伝えてしまわないようにしましょう。

 

「S」「C」


「S」と「C」の使い分けも難しく、「SH」と混同してしまいがちです。例えば、「See」(見る)、「She」(彼女)、「Sea」(海)の3つはカタカナ表記ではいずれも「シー」です。

「City(都市)」と「Shitty(バカみたいな)」、「Sit(座る)」と「Shit(大便)」は、カタカナで書いた場合それぞれ「シティ」と「シット」ですが、発音の違いで意味が大きく異なり、トラブルの原因にもなりかねないため注意が必要です。

 

「TH」


「TH」の発音は「S」「Z」と混同しがちです。例えば、カタカナ表記では同じ「バス」でも、「Bath」(入浴)と「Bus」(バス)は単語の意味が異なります。

 

「V」


「V」と「B」の区別も難しく、日本人は全て「B」の音にしてしまいがちです。「Vest」(チョッキ)と「Best」(最善)のように、この音だけで単語の意味が変わります。

 

英語の発音を良くするコツとは?


誤った意味で伝えてしまわないためにも、ネイティブのような正しい発音を身につけたいもの。初心者でも英語の発音を改善し、ネイティブ英語を習得できる簡単な矯正法があります。日本人が苦手とされる4つの発音を改善し、流暢に英語を話すコツをつかみましょう。

まず、「R」と「L」の正しい発音方法です。「R」は舌を浮かせ、前に「ゥ」を付けるよう意識し、「ゥル」と発音します。「L」は舌の先を前歯の裏に軽く付けますが、「R」は舌を奥に引っ込め、舌先を口の中のどこにも触れないようにすることがポイントです。日本人に多いRの発音方法に、舌を丸めすぎて上あごに舌先を付けてしまうものがありますが、巻き舌にはならないよう注意しましょう。

「S」は、日本語の「サシスセソ」に近い感覚で発音します。「C」は後に続くのが「e、i」か、「y」の場合は「s」と発音しますが、後に子音または「a、o、u」が続く場合は「k」の発音になります。「TH」の発音は、上と下の歯の間に舌を通すようにして息を吐きます。

「B」と混同しがちな「V」は、前歯で下唇を軽く噛むようにして「ブ」と発音します。上唇と下唇を付けてしまうと日本語の「バ行」と同じ「B」の発音になります。上唇を少し浮かせ、軽く前歯を見せるように意識しましょう。

流暢な英語を学ぶためには、アルファベットそれぞれの発音だけでなく、音と音がつながる「リンキング」を意識することもポイントです。例えば、「I get it.」(分かる)というフレーズを日本人は「アイ ゲット イット」と単語ごとに区切る傾向にありますが、ネイティブが発音すると「アィゲリット」と聞こえます。2つの音が重なることで、前の子音(t)が後ろの母音(i)と合体するのです。他にも、「call him」が「コーリム」と聞こえるといった、後ろの母音に吸収され消えてしまう音「H」などがあります。リンキングをマスターするためには、ネイティブが話すさまざまなフレーズを聞き、実際にどう聞こえるのか学ぶことが大切です。

 

ネイティブの正しい発音を真似ることがポイント


世界共通語である英語は、今やなくてはならないコミュニケーション手段の1つです。どれほど豊富な語彙力や文法力が身に付いていても、発音の間違いで英語が通じないのはもったいないですよね。ネイティブの正しい発音を耳から真似て練習し、自信をもって英語を話せるようになりましょう。

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