留学するには何をすればいいの?費用・手続き・英語力など留学前の疑問を徹底解説!

公開日:2016年8月8日 更新日:2019年2月26日

「留学したい」という気持ちはあるものの、何から手をつければいいかわからず、なかなか前へ進まないという人はいませんか?決断を妨げている理由の一つは、留学が漠然としたイメージにとどまり、具体的なビジョンを描けていないことにあるのではないでしょうか?

確かに初めての留学となると、費用面はもちろん、国や学校の選び方、現地での生活スタイルなど、決めなければならないことがいくつもあり、迷ったり不安になる気持ちもわかります。

そこで、この記事では留学を有意義なものにするための事前準備の方法を中心にご紹介します。
この記事を読み終わる頃には、留学に対する漠然とした不安が解消され、目標がしっかり定まっていることでしょう。

 

なぜ留学するのか?:留学の目的


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留学に踏み切れない理由の一つは、目的が漠然としているからです。最初のステップとして、以下の内容を参考に「なぜ留学するのか?」「留学で何を得たいのか?」を自己分析し、目的を明確にしましょう。

 

留学の目的は主に次の4つが考えられます。

 

●英語力アップ

「国際共通語」としての英語の重要性は高まる一方です。英語は言語の中では最も多い世界約80の国と地域で話されており、英語ができるというだけでグローバルなコミュニケーションが可能になり、将来の選択肢、可能性の幅が大きく広がります。ケンブリッジ英語とクアクアレリ・シモンズ社が実施した調査では、求職者のうち高レベルの英語力がある人は、それ以外の人よりも30-50%高い給与を得ているといった結果もでています。

英語を身につけるためには英語を母国語とする国に留学し、日本語が通じない環境に身を置くことが最も効果的です。

 

●海外での人脈づくり

外国人の友人・知人をつくるために留学したいと考えている人も多いでしょう。短期間の留学であっても、現地で知り合った外国人と一生の友人、ビジネスパートナーの関係を築くことができたというケースは決して珍しくありません。現代はFacebookやTwitterなどのSNSが発達していますので、昔に比べれば、「一生の友人・知人」をつくるハードルは低くなっています。

そういう目的の場合は、世界中からの留学生を受け入れる寮などに宿泊し、日本人コミュニティーと距離を置くようにすることも一つの方法です。

 

●特定の分野におけるハイレベルな学習

日本では難しい、ハイレベルな研究や勉強を行うという目的です。科学分野ならアメリカ、地域研究であればヨーロッパというように、専攻分野によって留学先は変わります。興味がある分野の有名な教授の講義を受けたり、その分野に特化している大学に留学することが、このタイプに当たります。ただし、語学ができないのに研究や勉強をすることはできないので、ハイレベルな学習の前提として語学習得を目的とした留学を行い、外国語で読み書き、コミュニケーションが取れるレベルに達しておく必要があります。

 

●新しい環境でのチャレンジ

自分が住んでいる環境と全く違った場所で生活することで、これまでの人生を見つめ直し、今後の進路や将来設計について考えを深めることを目的としたものです。ただしこの場合、留学先での暮らし方が結果に大きく影響します。留学前の志を胸に秘め、それなりの費用をかけて留学しているのだという初心を忘れず、羽を伸ばしすぎて連日のようにパーティーに参加する「パーティーアニマル」にならないよう、自分を律しましょう。

ただし、留学先でアルバイトをしたり、現地の友人やホストファミリーにその国ならではの観光スポットや穴場の飲食店などに連れていってもらうといった、ローカルな経験を積むことは大切です。

 

上記4つの目的に共通していることは、留学をゴールとしていないということです。その先にある将来のキャリアアップを見据え、留学を一つの手段として次のステップに役立ててこそ、目的を達成することができます。留学して終わりではなく、留学経験の活かし方が重要だということを忘れないようにしましょう。



 

いくらかかるのか?:「国・期間」別の費用


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英語を身につけたいのであれば、英語を母国語とする国に留学することが一番です。では、どの国に行くのが良いのでしょうか?大きな悩みどころの一つだと思いますので、下記を参考によく考えて決断しましょう。

 

●国の選び方

英語留学の費用対効果を考えた場合、人気は次の4ヶ国です。

 

1) アメリカ

2) イギリス

3) カナダ

4) オーストラリア

 

・費用と目的のバランスを考える

上記4つの国は欧米圏(広い意味ではオーストラリアも)に属しており、留学においては比較的コストの高い地域として知られています。しかし、同じ欧米圏でも、地域によって価格は異なります。アメリカのニューヨークやイギリスのロンドンなどの大都市では、それなりに費用もかかりますが、アメリカのポートランドやイギリスのマンチェスターなどの中都市なら、程よい大きさの都市で生活費を抑えられ、リーズナブルなところも見つかります。

一方、ある程度費用がかかっても問題ないという人は、生活に便利な大都市で留学生活を満喫するのも良いでしょう。留学は、その国の文化を学ぶ機会でもあります。
例えば、さまざまな人種が入り乱れた大都会の雰囲気や勉強の合間に本場のエンターテインメントを楽しみたいという人は、ニューヨークに近い東海岸がおすすめです。同じアメリカでも、西海岸は全く雰囲気が異なり、広大な土地と大らかな空気を味わうことができます。

カナダのトロントも、同じように多くの人種が共存している大都市です。それでも、ニューヨークと比べるとまだ落ち着いた雰囲気があり、緑も多くてゆったりと過ごせます。

EUからの離脱問題で世界中から注目されるロンドンも、「ブリティッシュ・イングリッシュ」を身につけたい人にはおすすめです。訛りのないBBC(英国放送協会)ニュースは、日本人にとって格好のリスニング教材です。

また、都会と大自然の良さが共存するオーストラリアは治安の良さで知られ、日本との時差が少ない点が魅力です。シドニーブリスベンメルボルンなど日本人に馴染みのある都市なら現地にも溶け込みやすいでしょう。

 

●国と期間別の費用

留学は1~4ヶ月の短期留学と5ヶ月以上の中・長期留学に分けられます。

 

・短期留学

夏休みなど所属先の休暇に合わせて留学ができたり、国によっては手続き上でビザが不要になるといったメリットがあります。また、語学学習の期間を短期間に設定することで緊張感が生まれ、濃密な留学生活を送ることもできるでしょう。

 

・長期留学

語学以外のところに目を向ける余裕が生まれます。留学中に新たに興味を持った分野の勉強を進めたり、人脈を広げて現地の友人との仲を深めることが可能です。交友関係から、リアルな日常会話を学ぶこともできるでしょう。

 

●「国・期間」別・留学費用の比較

留学にかかる費用とは主に「準備費用」「旅費」「学費・教材費」「現地での生活費」をまとめたものです。実際にどれくらいの金額になるのか、国別に比較したのが下記です。なお、紹介している費用の目安は「語学留学」を前提としています。

 

・アメリカ

アメリカは広大な国のため、地域によって物価が異なります。それに伴い、留学費用も大きく変わります。

<平均的な留学費用の目安>

短期留学:1ヶ月で約20万~35万円、3ヶ月で約50万~100万円以上。

長期留学:6ヶ月で約75万~150万円、1年で約180万~300万円以上。

 

・イギリス

物価が日本より高い点が悩みどころですが、マンチェスターなどロンドンより物価の安い地域に留学することでコストダウンを図ることができます。

<平均的な留学費用の目安>

短期留学:1ヶ月で約20万~35万円、3カ月で約45万~85万円以上。

長期留学:6ヶ月で約100万~200万円、1年で約200万~300万円以上。

 

・カナダ

カナダは語学学校だけでなく、大学も留学生を積極的に受け入れているため、自分に合った留学プランを見つけやすい国です。

<平均的な留学費用の目安>

短期留学:1ヶ月で約20万~70万円、3ヶ月で約50万~100万円以上。

長期留学:6ヶ月で約120万~150万円、1年で約160万~300万円以上。

 

・オーストラリア

オーストラリアにはコストダウンしやすいプランが豊富です。留学生でも条件付きで就業できるビザがあったり、ワーキングホリデービザも充実していますので、現地で働くことで生活費等を賄うことも可能です。

<平均的な留学費用の目安>

短期留学:1ヶ月で約20万~35万円、3ヶ月で約50万~90万円以上。

長期留学:6ヶ月で約110万~160万円、1年で約220万~300万円以上。

 

上記金額はあくまでも目安です。学校によって授業料に差がありますし、生活水準をどこに設定するか、宿泊先をホームステイにするか学校付属の寮にするか、アパートを友達とシェアするかなど条件によって大きく変わりますので、あくまで参考にとどめてください。



 

留学までに何をすればいいのか?:留学を成功させる7つのポイント


how to study abroad

 

留学で費用に見合った成果を出すには、しっかりと事前準備をすることが必要です。事前準備のポイントを7つお伝えします。

 

●留学エージェントを選ぶ

留学エージェントを通して留学する場合、信頼のおける確かな留学エージェントを選ぶことが重要です。留学先の選定から留学中の生活にまで大きな影響を与えます。留学エージェントは手続き全般を代行してくれるのはもちろん、留学中に学校に対する要望を伝えたり、留学先でトラブルが起きたときなどは解決に入ってくれることが多く、とても助かります。

具体的には、留学エージェントが得意とする国や都市、担当者の人柄などで選ぶのが良いでしょう。エージェントが決まったら、不安要素などは全て担当者に伝え、疑問点を解消することが大事です。

また、自分で学校やビザの申し込み手続きができる人は、学校に直接申し込む方法もあります。エージェントのような手厚いサポートはありませんが、手続き代行費用などが節約できるというメリットがあります。

 

●留学先・学校を選ぶ

留学する国を選ぶときは、上記で紹介した各国の特徴を参考にしてください。

また、日本人の留学生の中には、日本人が少ない学校を希望する傾向があります。オーストラリアやニュージーランド、アメリカ西海岸は日本人が多く、逆にイギリスやアイルランド、ニューヨーク以外のアメリカ東海岸などは日本人が少ない傾向があります。留学に人気の都市を検索して、そのリストにはない都市を選ぶといったやり方も考えられます。

一方、学校選びも大いに悩むところです。大学付属の英語学校なのか民間の語学学校なのか、学校の規模や学生数、授業内容やレッスン数、講師の評判、国別の留学生数、費用、入学条件、滞在方法や受け入れ体制などをもとに、エージェントと相談の上で学校を選択します。現地で学ぶ自分の姿をより具体的に描くことができれば、最適な留学先を決めることができるでしょう。

 

●英語を勉強する

留学初日からパフォーマンスを発揮するためには、生活する上で必要最低限の英語力を身につけておくことが重要です。特にリスニングの勉強には毎日取り組みましょう。YouTubeにアップされている英語のスピーチを活用したり、好きな海外ドラマや映画を英語字幕で繰り返し見るのも良い方法です。

事前につけておくべき英語力の目安としては、自分の国や趣味について十分話せるレベルを目指しましょう。留学先で知り合う人と仲を深める際、話題を広げ会話を続けることができます。

 

●留学先の情報を調べる

一日でも早く留学先の環境に馴染むため、現地の生活習慣などを事前にチェックしておきましょう。また、治安情報など外出しないほうがいい時間帯を知っておくことも自衛につながります。ほかにも、あらかじめその地域の流行をチェックしておくことで、現地の人との会話に入りやすくなります。

 

●健康診断を受ける

留学先に提出する書類の中に健康診断の結果が含まれる場合があります。受け入れ先によってはエイズ検査など特定の感染症検査を求めるところもありますので、事前にチェックして早めに受診しておきましょう。

また、特に指定がなかったとしても、留学先では、コミュニケーションへの不安から気軽に病院に行けなくなることが予想されます。体調を整え、万全な状態で臨むことをおすすめします。

 

●スマホ・パソコンの準備をする

海外ではWi-Fiスポットが豊富な国が多く、パソコンやタブレットがあると何かと便利です。

ただし、現地では日本で使用しているネットワーク環境を使うことができません。日本のプロバイダや携帯電話会社の海外旅行プランもありますが、長期で利用すると割高になります。どうしても使いたい場合は、現地の会社でネットワークや携帯電話を契約してしまうことも、一つの方法です。

 

●各種手続きを済ませる

出願申請、パスポート、ビザ、保険など、留学には必要な手続きが数多くあります。受け入れ先によっては何ヶ月も前に申請しなくてはならないものもあります。通知をもらったら、なるべく早めに済ませるようにしましょう。



 

輝かしい未来へ、さあ第一歩を踏み出そう!


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「留学して人生観が変わった」という人は大勢います。海外で生活し、日本とは違う価値観に触れ、外国人とコミュニケーションを取ることで得られるものは、単なる語学のスキルという範疇を超え、かけがえのない一生の財産になることでしょう。

せっかくのチャンスを逃すことのないよう、留学へ向けた第一歩を踏み出しましょう。きっと「留学してよかった!」「また行きたい!」と思うはずです。


 

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