コミュニティカレッジとは?留学する前に知っておきたい基礎知識!

 

アメリカ留学を考えた時、「英語の勉強だけでなく、英語で何かを勉強したい!でも大学に行ける英語力も資金もない」という人に特に人気なのが、コミュニティカレッジ留学

国ごとにコミュニティカレッジの定義は様々ですが、このページでは、アメリカの“コミュニティカレッジ”について、詳しく紹介します。

 

そもそも“コミュニティカレッジ”とは?


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コミュニティカレッジとは、主に地理的、経済的な理由で4年制大学へ進学できなかった地元住民のために、州や地方自治体が設立した教育施設で、全米に1167校あります。

2年制なので日本では短大、専門学校に例えられることが多いコミュニティカレッジは、授業料の支払いさえできれば基本的に誰でも入学可能で、多くの生徒は地元民ですが、他州から入学する生徒や、留学生の受け入れも多いです。(留学生の入学にはTOEFLでの英語力の証明が必要です。)

4年制の大学との一番の違いは授業料で、海外留学生にとっても普通の大学よりも2~3倍留学費を抑えることができます。

取得できる学位はAssociate Degree(準学士)までで、学士以上の学位を取得したい場合には大学へ進学、編入する必要があります。

入学するのが大学に比べて格段に簡単で費用も抑えられるので、将来大学に編入するのを前提にコミュニティカレッジに通う学生の他に、働きながらキャリアアップに必要な資格を取得するためにコミュニティカレッジで勉強している学生も多いです。

 

コミュニティカレッジの魅力・メリットとは?


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大学に比べて費用が抑えられる他にも、海外留学生にとってコミュニティカレッジの魅力は沢山あります!

コミュニティカレッジのクラスは規模が小さいのが特徴です。大学では一度に数百人の生徒を相手に授業が行われるところを、コミュニティカレッジの場合、20人から多くても100人程度なので各生徒へのサポートが期待できます。
なのでやる気のある生徒にはとことん付き合ってくれる。そんなところもコミュニティカレッジの良いところですね。

また、大学に比べて英語の基準が低く、大学入学だと平均61点必要になるTOEFL iBTのスコアが、コミュニティカレッジの場合45点~なので、大学に入学するほど英語に自信がない人にもおすすめ。コミュニティカレッジで英語力をつけながら大学に編入する資格を得て、3年目から大学に通うのも手です。

他にも、語学学校よりも実践的で現地に密着した生活をしたい人にもおすすめです。
語学学校は、英語を第二言語として学習する場所なので、通う生徒はどうしても英語が母国語ではない外国人が中心になります。逆にコミュニティカレッジの学生の多くは地元のアメリカ人。生の英語に触れながら、英語を道具に学び、生活できます。慣れないうちは疲れるし、辛いかもしれませんが、英語力も人間的にも大きな成長を望めます。

 

コミュニティカレッジで学べることとは?


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コミュニティカレッジで学べる科目は幅広く、多くの学校で一般教養医療関連ビジネスITなど、豊富なプログラムが揃っています。

全てのクラスは英語で行われるので、ネイティブの生徒を対象にした授業はついていくだけで大変です。しかし、日本に帰国して就職活動をする際、英語で何かを勉強してきたことが書いてある履歴書は注目度も増します。

 

コミュニティカレッジの留学費用はどれぐらい?


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留学となると、どうしても気になるのは、費用ですよね。やる気はあっても費用の問題がクリアできずに悩んでいる人も多いかと思います。そこで、コミュニティカレッジの留学費をカテゴリー別に見て、目安を知っておきましょう。

コミュニティカレッジの学費は年間で9,000ドル程度の学校が多いです。支払い時の為替レートによって変わりますが、日本円にすると100万円を少し超えるくらいです。ここにさらに施設利用料と教材費で10万円ほど追加でかかるので、学校にもよりますが、学費としては120万円は最低でも準備したいですね。

留学するときに掛かるもう一つの大きな出費として、滞在費があります。
コミュニティカレッジには学生寮がない学校も多く、ホームステイをするかアパートを借りて暮らす学生が多いです。家賃の平均は地域や住む場所によって差があるので一概には言えませんが、年間6,000ドル(およそ65万円)くらい用意したいですね。

その他に食費や交際費、交通費、海外留学保険などが掛かるので、留学費用の合計は1年間でだいたい2,0000ドル(およそ230万円)くらいです。

また補足情報として、アメリカでの生活において車がとても重要になる場合があります。留学前には必要ないだろうと思っていても、実際に留学してみたら車を購入した、という留学生も少なくありません。

車自体は中古でかなり安いものを購入できますが、ガソリン代や維持費はけっこう高めです。車を購入する場合は、余裕を持って費用の準備をしていきたいですね。

 

4年制大学へ編入するには?


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コミュニティカレッジ留学を決める理由として、アメリカの大学に編入できるところに魅力を感じている人もいるのではないでしょうか?

しかし、コミュニティカレッジを卒業すれば誰でも4年制大学に編入できるわけではないので、大学への編入を考えてコミュニティカレッジに通いたい人は、どうしたら大学に編入できるのかを、学校を決める前に知っておきましょう。

◆編入するための一般的な手順

4年制大学で学士号を取得するのに必要な単位の、最初の2年間分をコミュニティカレッジで取得し、3年目から大学に編入して卒業することで学士号を取得することができます。

コミュニティカレッジで学べる全ての学科で、4年制大学に編入するための単位が取れるわけではありません。大学に行くことを決めたらなるべく早い段階でどの単位どれくらい必要なのか調べる必要があります。

アメリカでは、コミュニティカレッジから4年制大学への編入は極めて一般的なことです。コミュニティカレッジのほうが学費が安くて入学しやすいため、現地の学生でもコミュニティカレッジから大学へ編入することも珍しくありません。

審査基準・必要な条件

では、必要な単位を取得したから誰でも好きな大学に編入できるか?というと、そういうわけではありません。

4年制大学に編入する場合、編入必修科目で最低でも2.4以上のGPA(Grade Point Average)を取得する必要があります。要求されるGPAは大学によって異なり、UCLAの場合は3.2以上が必要です。

更に、留学生は英語でのハンデなどを考慮し、現地の学生よりも高いGPAが求められます。大学に行くことを決めたら必要な単位を取るだけでなく、その中から良い成績を残せそうな教科を選んでいくのもやり方です。なので、たくさんの英文を読みエッセイを書かなければいけない科目より、外国語や体育、美術など、英語力によるハンデを受けにくい科目を選んでいくのが良いでしょう。

また、コミュニティカレッジには編入協定のある大学がいくつかあるので、どんな大学と協定しているのかを、学校を選ぶ時点で一緒に調べておくことをおすすめします。

 

コミュニティカレッジ入学前の英語学習が大切です!


4年制大学に行くよりも安く、語学学校と同じかそれ以下の値段で、興味のある分野について学ぶことの出来るコミュニティカレッジ留学は、あなたの人生を変えるものになることは間違いありません。

留学先でやりたいことが見つかった時または変わったときに対応できるよう、日本にいるうちから出来るだけ英語力を付け、万全の体制で挑戦しましょう!

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