人事担当者が欲しくなる人材とは? 海外留学で将来のキャリアも変わった大学生の留学生活を紹介
海外留学を迷う学生が時折口ついて出るのは″就職を視野にいれた留学生活“だ。
「インターンをすると就職に有利になると聞いています」
「英語+α(アルファ)の経験がどうしても必要なんです。」
では、就職に有利に働く留学をするためにはどうしたらいいか。
ここでは在学中にダブル学位を取得し、大手優良企業の就職まで実現した藤田航一さんにお話しを伺いました。
ダブル学位取得と優良企業就職
―藤田さんはカプラン全校の中でも、現地大学に併設されたオンキャンパス校を選び、語学習得と現地大学の学位習得まで終えられていますね。どのような経緯でこのような留学生活を迎えたのですか?
わたしの場合、はじめから現地大学で勉強したいという目的がありました。とはいえ、TOEICや、TOEFLのスコアが自分は低い。ならば公式英語スコア免除で入学できるカレッジを探していたことがあります。
調べるうちに、カプランはアメリカにオンラインキャンパス校を持ち、在学中に英語レベルをあげればカレッジに条件付きで転入できることが分かりました。
当時の自分は専門的学問に対するこだわりは薄かったため、まずはカプランで英語力を身に着け、すぐにカレッジで実質的な学びが出来る方法が自分に合っていると考えました。
―結果、現地で学位を取り、ご帰国後は就職活動をつづけながら、日本の大学の単位も取得、そして大手企業で就職も内定なさいました。まず、就職の決め手は何だったとご自身で分析なさいますか?
わたしが留学をしたのは大学時3年のことで、当時23才から約2年大学を休学しました。
周囲が就職活動に勤しみ、4年修士を納めていることを思うと一風変わった人生を歩んだことが面接官の方の目に留まったのではないかと感じています。
―藤田さんは、現地でボランティア活動や、インターンなどはなさいましたか?昨今就職活動で有利になるには、留学先で英語を使った活動に注目が集まる傾向にあります。
インターン、現地ボランティア、どちらもわたしは体験しなかったです。わたしの場合は留学先のシアトルでベトナム人のコミュニティがあり、頻繁に彼らと時間を共にすることが多かったですね。留学中でさえ、アメリカからわざわざベトナムに訪れたりもしましたし(笑)、帰国した今もベトナムには定期的に足を運んでいます。
留学先で世界中の人と知り合う機会を得て、自分の人間性や物事の捉え方を変えていったのではないかとおもいます。就職活動目的のインターンや、ボランティアより自分の関心事に邁進できるのも今だからこそ。それが結果として評価いただいてうれしいですね。
【写真】インタビューで回答している藤田航一さん
英語は苦手、だけど将来に必要という現実
―成功ともいえるような海外留学を実現なさられたように感じます。日本ではどのような学生生活を送られていたのでしょうか。その当時の英語力はどうでしたか?
英語に対する苦手意識はありました。特に勉強もしていなかったですし、日本の大学では国際日本学部に在籍していましたけれど、必修科目だった英語のライティングで単位を落とすぐらいだったんですよ(笑)
ただ英語は将来必須だということだけは分かっていたし、大学3年次にはすぐ渡米できる状態にしようと計画はしてましたね。
【写真】留学中でのシーン・クラスメートの仲間と
―藤田さんは、3か月弱で英語力を飛躍的に上げ、上級クラスに入ります。どのようにして短期間で英語力を身に着けたのですか?
カプランの授業は、英語学習者にとって最も効率的に学習出来るメソッドを適用していることです。授業と、放課後のアクティビティ、どこでもアクセスできるオンライン教材、学びたい人が学びたいことにアクセスできるからこそ、本人のやる気次第でいくらでも伸びる環境があるからだとおもいます。
私の留学先だったアメリカ・シアトルのカレッジがあるハイライン校は、生徒と講師の距離も近いことも大きかったです。彼らとの日常的コミュニケーションを通じて、カレッジにいく目的もぶれず、モチベーションの高い状態を維持しました。
とにかく親身であり、今は友達のような存在です。
【写真】留学中でのシーン・クラスメートの仲間と
印象的だったレッスンは、選択科目で取得した「Critical Thinking」で環境・地球温暖化に関する解決策をプレゼンテーションしたときのことです。
短時間で英語をアウトプットする力(簡単な単語でなんとか言いたいことを説明する力)とチームワーク活動のタイムマネジメント力。問題に対する解決策と想定される結果を限られた時間とチームワーク活動しました。それによって自分の英語知識をフルでアウトプットしつつ解決策や想定結果、どのように発表するかをタイムマネジメントできるようになったと感じます。英語力を超えた力を習得した瞬間でもありました。
日々の授業で知らず知らずのうちに「英語+α」の力を養っていたのかもしれません。
―カプランで学んだ学習は、現地カレッジでどの点が有効でしたか?カレッジで学んだことや、驚いたこと、身に着いたことは何でしたか?
カプランで最も身に着いたと感じる力は 発言できる機会が多いため会話力が付きやすいということです。またその国の文化と共に、その背景に関わる単語を積極的に習得できる機会(授業やアクティビティ)もある点です。
一方の現地のカレッジ-は、自身が専攻したホスピタリティ科には留学生が多くいるため留学生に配慮された授業があり、英語が苦手な人でも飛び込めると感じました。ホスピタリティの授業ではグループプレゼンや個人プレゼンが必須になります。そのため英語が苦手でもプレゼン方法や英語で説明する力が身につきます。日本のようにレポート提出だけで単位は取れないためその点は驚きましたね。
―見事、内定もとり社会人として第一歩を踏み出す藤田さんですが、今後の展望はありますか?またこれから留学を検討している方にアドバイスがありましたら一言お願いします。
まず、これから最低でも3年は企業で学ばせていただき、よくよくは海外も視野にいれて起業を考えています。留学を検討されている方は、カプランで学ぶなら語学学習の環境は揃っています。あとは自らが留学に留まらない挑戦を自らがするか、否かだと思います。
取材を終えて
海外留学をどのように人生に活かすのか、誰しもが必ず考えるその問いに対して、藤田航一さんは「自分らしさ」を重視した目的至上主義と一線を画し、発言の端々に瑞々しさに溢れていました。「就職を意識しすぎないこと」「就職をすべてと捉えないこと」その発想こそ、人と異なる視点が採用者に魅力的に映るのかもしれません。海外留学で得た経験は人とは比較できない貴重な時間です。自分の言葉で自らの体験を伝えていく、そのマインドとコミュニケーションスキルこそ、海外留学で得られるスキルの一つになるかもしれません。