「ランチに行かない?」ランチタイムに使える英語のフレーズ集

大学受験のテストで出題されるような難しい英語の文章は読めるのに、日常生活における簡単な英語表現を知らないという日本人は少なくありません。学校の授業が英文解釈や英文法が中心で、生きた日常会話の表現を学ぶ機会が少なかったことが原因です。
例えば、外国人の友人や会社の同僚を英語でランチに誘えますか?
今回は英語の日常表現の中から、ランチタイムに使えるフレーズをご紹介します。

ランチに誘うフレーズ


【目次】

1. ランチに誘うフレーズ

2. ランチに誘われたときのフレーズ

3. ランチタイム中の英会話で使えるフレーズ

4. ランチは絶好のレッスンチャンス!

 

ランチに誘うフレーズ


まずは、きっかけづくりからです。ランチに誘うときの切り出しに使えるフレーズをお伝えします。
 

第一声


会って突然、ランチの話をするのは唐突すぎます。切り出しは、挨拶や相手の調子を尋ねることから始めましょう。

Hi, ◯◯. How’s it going today? (やあ、◯◯。調子はどう?)

相手へかける第一声は、フランクな表現で構いません。こうした表現は、本当に相手の調子が気になっているから使うのではなく、単に自分がその人と話をしたいという意思を向けるために使われます。相手も自分と話がしたいのであれば、きちんと返してくれるでしょう。

Hello, ◯◯. Long time no see!How have you been? (こんにちは、◯◯。久しぶり!元気にしてた?)

しばらく会っていなかった友人には、「久しぶり」の言葉を添えてみましょう。ここでは通常の「How are you?」を現在完了で使用することで、会っていない期間どうしていたかという幅の広い時間を指して相手の近況を尋ねることができます。

Hello, ◯◯. How is the culture report going? (こんにちは、◯◯。文化論のレポートは進んでる?)

話のきっかけとして、お互いにとって共通の話題から始める方法は、英語圏でも変わりません。同じクラスで授業を受けている友人ならば、宿題や来週のテストといった話題を選んでも良いでしょう。
 

相手の都合を尋ねる

相手への声かけが終わっても、それで一緒にランチに行くことを承諾してもらえたわけではありません。声をかけたら次は相手の都合を尋ねます。

What are you doing for lunch today?(今日のお昼はどうするの?)

ランチに誘う前の定番フレーズです。「特に予定がないから空いてるよ」という答えには、「I’m free.」(ひまだよ)や「I’m doing nothing, especially.」(特に何もすることはないよ)などの表現が使われます。相手の反応を見て、何を食べるか、どんな場所に行くかといった細部を話し合うようにしましょう。

What are your plan for lunch today?(今日のお昼に何か予定はある?)

先ほどの質問より、やや堅めのフレーズです。オフィスや少し年上の人に対して、ランチを切り出す場合にはこちらを使ったほうが、礼儀正しさを表すことができます。

When can we go out for lunch?(いつならお昼に付き合ってもらえますか?)

ランチに誘っても、「I’m busy today.」(今日は忙しいんだ)や「Thank you for asking, but maybe some other time.」(誘ってくれてありがとう。でもまた今度ね)といったように、断られてしまうこともあります。そうした場合に、次のランチの約束を取り付けるために使えるフレーズです。
 

ランチに誘う

ランチに誘うフレーズ

相手の都合を尋ねて「特に何も予定がない」という返事を得たら、本題であるランチを誘う段階に移ります。

Why don’t we talk over lunch?(ランチでもしながらお話しない?)

「Why don’t we~?」という表現は、「Let's~」の同意表現として、相手を誘う際のさまざまなシーンで使えるフレーズです。また、「over」も「〜しながら」という表現として汎用性が高く、ランチ以外にも、「Why don’t we do our homework over tea?」(お茶でもしながら一緒に宿題しない?)という誘い文句を作ることができます。

Would you like to go for lunch with me?(一緒にランチに行きませんか?)

「Would you ~?」はお願いの定型句としてよく使われますが、「Why don’t we ~?」や「Will you ~?」よりもしっかりしていて、くだけすぎない印象を相手に与えます。いろいろなシーンで使える汎用性の高いフレーズです。
 

店選び

一緒にランチに行くことが決まれば、今度は店選びです。そのためには、相手に何が食べたいかを聞いてから決める必要があります。

Where should we go for lunch?(お昼はどこに行こうか?)

「where」を使って尋ねることで、相手からはどんなレストランに行きたいかの返事がかえってきます。適当な店の心当たりがない場合に、さり気なく相手に店選びを任せるときにも使えます。

What would you like to eat?(何か食べたいものはありますか?)

丁寧な質問フレーズの一つです。この質問は「what」で聞いているため、相手からの返事は具体的な食べ物、「Pizza」(ピザ)「Sandwich」(サンドイッチ)「Chinese food」(中華料理)などが予想されます。
こうした答えが返ってきたら、「I know a good restaurant.」(それなら良い店、知ってます)などと答えた上で、相手を店に連れて行ったり、具体的な店名を提案したります。

 

ランチに誘われたときのフレーズ


今度は反対の立場として、ランチ誘われた際の返答に使えるフレーズをご紹介します。了承する場合と断る場合とに分けて見ていきましょう。
 

了承する

相手からのランチの誘いを了承する場合、まずは「いいよ」と返事をする必要があります。英語は質問に対して明確な返答を要求する言語であるため、こちらで勝手に話を進めると、時として印象を悪くすることがあります。「いいよ」に当たる表現としては、次のような例があります。

Sure.(いいよ)
Sure, why not?(いいね、ぜひ行こうよ)
Yes, let's.(いいね、行こうよ)

最後のフレーズは特に、「Why don't we ~?」と尋ねられた際の応答として有効です。
 

提案する

ランチすることが決まれば、誘う場合と同様に、何を食べるか、どこへ行くのかといった細部を決める必要があります。相手からの質問を待つのも良いですが、こちらから提案して食べたいものを決めていくこともできます。

How about ~?(~はどう?)

簡単な提案に使うことができる万能フレーズです。提案内容には食べたいものや行きたいレストランなど、どんな単語を入れても使うことができます。
その際、相手から「何が食べたい?」と質問されているのに、「何でもいい」「そっちに合わせるわ」と答えるのではなく、率直に「I want to eat~.」(~が食べたい)/「I want to go to~.」(〜に行きたい)と言うようにしましょう。

Would you mind if I eat ~.(〜が食べたいのですが、よろしいでしょうか?)

「Would you ~?」は丁寧な表現であると説明しましたが、さらに丁寧な提案表現が「Would you mind if ~?」です。直訳では「私が~を食べるなら、気にするでしょうか」となり、「相手の機微を伺う表現」=「丁寧な提案表現」としてよく使われます。
 

断る

ランチの誘いをどうしても断らなければならない場合、どのように言えば、相手の心証を悪くせずに済むでしょうか。
まず円滑なコミュニケーションのために気をつけることは、断るための明確な理由を添えることです。何となく断ると、相手に「自分とランチに行くのが嫌なのか」と思われるおそれがあります。別の機会にこちらが誘っても、同じように邪険にされるかもしれません。

I wish I could, but~.(行けるなら行きたいんだけど、~。)

提案を断る際、相手を傷つけないようにするために使われるフレーズです。「I wish I could」は仮定法と呼ばれ、婉曲的に断る際に効果的です。また、断る理由の一例としては、「I have to finish my report by this evening.」(夕方までにレポートを終わらせなきゃいけないんだ)や「I already have plans for lunch.」(昼にもう先約があるんだ)というフレーズがよく使用されます。

I’m afraid I can’t.(申し訳ないんですが、ちょっと難しいです)

「I’m afraid~」も丁寧に断るフレーズです。きっぱり「できない」と言うのではなく、「申し訳ないんですが」という気持ちを表現したいときに使われます。

Sorry, I can't make it.(ごめん、ちょっと行けないわ)
I’m going to skip lunch today.(今日はパスさせてもらうよ)

上の2つのフレーズは、これまでと異なり、かなりストレートに断る表現です。したがって、主に親しい仲間内でのみ使うのが良いでしょう。もちろん、親しい仲であっても、その後に理由をつけることをお忘れなく。

 

ランチタイム中の英会話で使えるフレーズ


さて、いざランチタイムです。
誘ってはみたものの、終始無言でランチタイムを過ごすわけにもいきません。次の機会につなげるためにも、ランチタイムのコミュニケーションに使えるフレーズをご紹介します。
 

注文する

ランチに誘うフレーズ:注文編

Sandwich, please.(サンドイッチをお願いします)
I’ll have a sandwich. (サンドイッチをお願いします)

構える必要はありません。料理名さえきちんと伝えられれば十分です。

食べたいものがなかなか決まらないときは、こう言いましょう。

What’s the special of the day?(本日のおすすめは何ですか?)
What do you recommend?(おすすめはなんですか?)

何を選んでいいか迷う場合は、店員におすすめを聞くのも一つの方法です。そうした際に使えるのが、上の2つのフレーズです。おすすめ料理の説明をされて注文する気になったら、「I’ll have it.」(それをお願いします)と注文しましょう。
 

会話を続ける

食事中も会話を交わすためには、適切な話題を選ぶ必要があります。とはいえ、どんな話題を選べばいいか迷う人もいるでしょう。
当たり外れのない話題は、目の前の食事についてです。そこで、料理を会話の引き立て役にするときに使えるフレーズを見てみましょう。

Do you like it?(それはおいしい?)
How’s your ◯◯?(あなたの頼んだ◯◯はどう?)

頼んだ料理の感想を尋ねる際に、使えるフレーズです。おいしいかおいしくないかをまず尋ねたい場合は「Do you like it?」を、具体的にどんな味がするかを尋ねたいときは「How’s your ◯◯?」を使うと効果的です。
ほかにも自分から「おいしいよね」と共感を呼びかける場合には、「This is so good, isn’t it?」(これすごく美味しいよね?)というフレーズも覚えておきましょう。

It looks nice.(おいしそうだね)
I’m surprised at these dishes.(この料理には驚かされたな)

料理の感想を尋ねるだけではなく、自分からも感想を発信する際には、上の2つのフレーズを使用します。見た目ではなく、味にも言及したいときは、「It tastes good.」(おいしいね)というフレーズを参考にしましょう。「good」の部分を、「delicious」(おいしい)や「flavorful」(風味豊かな)「terrible」(ひどい)「plain」(味がない)「rich」(濃厚な)「sour」(酸っぱい)「salty」(しょっぱい)「hot」(辛い)「oily」(油っこい)のような味覚を表す形容詞に変えるだけで、さまざまな味を表現することができます。

Maybe we can share it.(良かったらシェアしようよ)
Can I have some?(ちょっともらってもいい?)

相手が美味しそうに食事をしていると、自分も食べたくなることがあるでしょう。そういう場合は、シェアを提案してみましょう。お互いの料理をシェアして食べるだけで、親密度が上昇します。
ただしフォーマルなレストランなど、シェアが好まれないケースもありますので、注意しましょう。

Do you want to try some?(ちょっと食べてみる?)

反対に、相手がシェアしたそうな雰囲気の場合は、上のようなフレーズも使用可能です。シェアの際に取り皿が必要な場合には、「Can we have some small plates?」(いくつか小皿をいただけますか?)と店員にお願いする表現も覚えておきましょう。
 

会計をする

日頃お世話になっている人であれば、感謝の気持ちとしておごりたくなるときもあるでしょう。そのようなシーンでは次の表現を使います。

This is my treat.(ここは私のおごりで)

「treat」という名詞がここでは、「おごること」を意味しています。同種の表現に「I’ll treat you.」(私がおごります)や「Let me treat you today.」(今日は私にごちそうさせてね)などがあります。「Let me treat you today.」は、自分に対して使役表現を使用していることからも、婉曲で丁寧なフレーズだとわかります。

Thank you for the meal.(今日はごちそうしてくれてありがとう)
No, let's split the bill.(いいや、割り勘にしましょう)

今度は反対に、「おごるよ」と言われたときに使用できる応答表現です。拒否するフレーズの中にある「split」という動詞は、ボウリングでもよく使われる表現ですが、何かを「割る」際に出てきます。また、「bill」という名詞も「会計、請求書」という意味です。

謙虚な態度として最初は断りから入っても構いませんが、執拗な拒否は相手の好意を無にすることになりかねず、かえって失礼だと思われることがあります。時には折れて、おごられてみてはいかがでしょうか。

 

ランチは絶好のレッスンチャンス!


今回は、留学先で外国人の友人らとランチをするシーンを想定し、使えるフレーズをいくつかご紹介しました。
留学すると、学校だけでなく日常生活のすべてが勉強の場になります。友人とのランチも生きた英語表現やマナーなどを学べる絶好のチャンス。のんびりとしたカフェで、友人とレポートを書きながらランチを食べ、おしゃべりするなんて想像するだけで素敵ですよね。ぜひ友人をランチに誘って、会話を楽しんでください。

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