アメリカ留学|学生の内に出来ることは何ですか?私が選んだ海外留学

菊地優奈 留学代理店・アンジェラスの留学奨学金で短期留学/アメリカ・ポートランドに2週間留学 

●中上級レベル 

 

現在の10代の価値観は、多様化であると言われる今、その学び方、人生の捉え方も変わりつつあります。海外留学を選んだ学生は、どんな価値観を持っているのでしょうか。ここでは学生のうちに出来ることをしたい、と願い2週間の短期留学に応募された菊地優奈さんの”留学体験談をご紹介します。 

 

菊地優奈卒業

 

 

学生のうちにやりたいことって何ですか? 


―菊地さんは奨学金制度で2週間の留学をなさられたそうですが、その経緯をお聞かせください。 

まず大学入学を機に、魅力を感じるものには臆せず何でも行動してみようと考えていました。将来的に世界中を市場にビジネスが出来る能力、語学力が欲しいと考えていましたから、その準備の一環です。 

また大学一年の内から、よくよく長期留学をしたいと考えていたので資料集めをしている際に、留学代理店が2週間の留学奨学金を募集していることを知り、応募をしました。有難いことに全額免除という特別な機会をいただけてとても感謝しています。 

 

―留学以前は、日本でどのような学生生活を送っていたのですか?英語の勉強は何か特別なことをなさられていたのでしょうか? 

日本ではひたすら英語の音を聴くようにしていました。朝が覚めてから一番に幼児向けの英語の曲を流したり、会話文を聴いたりしていました。また通学の隙間時間を、動画視聴やリスニングに充てました。そのほかにも私が在住している学生会館には様々な大学に通う学生が住んでいるので、そこで出来た友達と英語でコミュニケーションをとっていました。彼女達と一緒に海外のドラマを見たり、買い物をしたり、ご飯を食べたり、日々の行動全てが英語に繋がるので、とても有効的な勉強法となりました。それは今でも続いていているんです。 

 

語学留学で学べることはなにか? 


ー現地に到着後、当初生活で戸惑うことはありましたか? 

留学初日あたりだったでしょうか。携帯が使えないうえに、帰りのバスを間違えて迷子になったことがありました。道行く人に無我夢中で話し掛けた結果、無事に帰路に着くことができたのですが、その時は本当に恐ろしくて。会話する際に文法や文節をあれこれ考える暇が無かったんです。でもやむを得ないシーンに直面すると、自然と体から英文が溢れてきました。そんな命懸けの経験が出来て逆にラッキーだったなと思います。 

やはり、現地に飛び込んで環境を変えるのは語学習得には一番ですね。 

 

-咄嗟に一言話すことができたのは良かったです! 

その後、授業を受けていく中で身に着いたと感じたことはありましたか? 

私が選択したのは、「ジェネラルイングリッシュ」(半日英語コース)2週間という短期です。毎日3時間集中して英語の4技能(話す、読む、書く、聞く)を学ぶうち、校内の先生方や生徒の話していることはもちろん、街中でお店の店員さんや、すれ違った地元の方とも気軽に話出来る様になったのは驚きました。英語を話すことに恐れがなくなったことは、最も成長を感じられた点だとおもいます。 

 

-留学生活の日常や、気付きた点などありましたら教えてください。 

平日は学校に一番に登校して先生方と会話したかったので、朝早くホストファミリーが起きていない中バス停へ行き、街に出てストリートカーを使って登校していました。最初の頃は間違えたらどうしようと怖かったのですが、次第に海外でもやっていけるという自信に繋がりました。授業では最前席に座りました。日々の授業では、生徒皆が発言しようとするので、それも日本とは違う点ですね。 

日本人の私からすると稀有な光景にみえました。 

また学校スタッフが親身で身近な存在だったので、スクールスタッフや先生、校長先生から美味しいお店を紹介してもらって試したりもしました。お気に入りのお店も見つけたので、次は家族を連れて行きたいと考えています。 

休日はホストファミリーが様々な場所に連れて行ってくれました。ビーチや島、サッカー観戦、公園、ショッピング等、日常的に英語や文化に触れることが出来ました。一緒に料理をしたり、映画を見たり、和食を振る舞ったりと、素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。 

私がアメリカで最も印象的だったのは、思いをしっかり言葉にして伝える、朗らかな人間性です。日本では口に出さず察することが美とするところがありますが、私が触れ合った人々は、親子問わず愛しているよと毎日伝え合ったり、小さな感謝を欠かさなかったりと温かな人柄で非常に魅了されました。 

そういう美しさにはっとする瞬間が多々ありました。 

 

ホストマザーと一緒に料理をすると驚くほどボキャブラリーが増えた!(左)   皮つきの桃を丸かじりしたのは人生初体験!(右)

ホストマザーと一緒に料理をすると驚くほどボキャブラリーが増えた!(左) 

皮つきの桃を丸かじりしたのは人生初体験!(右) 

 

世界に出て広がった未来の選択肢 


―充実したご留学生活であったことがうかがえます。今後、どのような活動を視野にいれていますか?可能な範囲でお聞かせください。 

 貴重な経験をさせて頂いたので、自分に確固たる自信がつきました。また未知のことに一人で挑戦することに慣れたと感じてます。今では一人で他大学の研究発表会へ行ったり、素晴らしい功績を修めている方や面白いプロジェクト活動をされている方々とお話する機会、勉強させて頂く機会に飛び込めるようになりました。 

今後はまた留学をしたいと思っています。次回は長期留学ですね。 

私は留学に於いてホームステイの経験しかないので、次は学生レジデンスも経験してみたいですね。 

 

ー最後に、これから留学を悩む方にアドバイスはありますか? 
 「今は未だ英語力に自信がないから」等と理由を見つけて、挑戦してみたいという小さな思いに蓋をするのは勿体無いと思います。確かに不安や恐怖はどの場面でも付き物ですが、それを代償としてでも一歩飛び出すことで、出会うべき人々や経験に必ず出会え、新しい自分や発想、新鮮な定見も得ることが出来ます。特別なことをしなくても、私は毎日自分に課した課題を妥協せず完璧にクリアした、と実感できることが自信の形成に繋がると考えています。学校の授業や宿題、予習復習。部活動や習い事、任された仕事など、なんでも構わないと思います。そこで培った自信は、英語学習や海外だけではなく、大事な局面に対応する、強力な武器と成るでしょう。 

又、自分が「なりたい未来の姿」から逆算して行動することも効果的です。働いている場所、住んでいるところ、職種、年収、毎日どんなものを食べ、どんなものを着ているのか、どんな景色が見えているのかを細やかに想像して定めることで、そうなるための努力を厭わず出来るのでは無いかと思います。是非挑戦してみて下さい。 

 

取材を終えて 

瑞々しい感性と丁寧な語り口調で留学の日々を語ってくださった菊地さん。 

次回の長期留学では必ず今回の留学経験が活きてくるでしょう。 

「英語は出来ないからこそ、学ぶもの」ときっぱり言い切られたのは印象的でした。 

果敢に挑戦し、あらゆる機会を探られたバイタリティや、どの状況でも楽しんで乗り切ってしまうポジティブな気持ちは何歳になっても忘れたくないものです。 

長期留学でさらに成長される菊地さんのお話をまたぜひ伺わせていただきたいです。 

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